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台湾を飛び出し中国でも大人気! 明道(ミンダオ)インタビュー
著者: ゆめたね子
2012年01月20日 06:13
台湾で活躍した後に中国に進出し、今や“台湾を代表する人気俳優”となった明道(ミンダオ)にインタビュー! 2002年に芸能界入りしたミンダオは、アイドルユニット・183CLUBのメンバーとして歌手活動をこなし、主演ドラマ『カエルになった王子様(原題:王子變青蛙)』、『ラヴスタイリスト(原題:愛情魔髪師)』でチャーミングな役を演じて人気が上昇、確かな演技力も認められました。
そんなミンダオにインタビューしたいとオファーを続けていましたが……中国に滞在していることが多く、なかなか実現できず。でも一年が過ぎたころ、ついにチャンスがやってきました。会うことも久し振りだったので、“すっかりスターになって近づき難いのだろう”と緊張しましたが、飾り気のない素顔は以前のまま。仕事のことは真面目に熱く語りますが、ふと気付くと甘いお菓子を一生懸命探していたり、豪快に笑いながらジョークを言ったりと、茶目っけがあり少年のような心の持ち主です。インタビューを始める前には、「日本は大震災の後、どんな状況ですか?」という気遣いもありました。「被災当時よりは落ち着いただろうけど、これから様々な影響が出てくるかもしれないね。特に若者たちに精神面や身体面で影響がないかと、心配です」と話していたミンダオ。温かい心と素の姿が伝わってくるインタビューでした。
― 今や台湾を代表する俳優として大活躍ですね。スターのオーラを感じます。
最近は中国での仕事が多くて、台湾での仕事は2010年にドラマ『鐘無艶』を撮ったきり。1年以上、台湾では仕事をしていないことになるね。台湾にいることがあまりなかったので、なかなかインタビューに応じられなくてごめんなさい。
― 中国での仕事は、どんな感じでこなしていますか?
撮影に合わせて、いろんな場所に移動している。ドラマや映画、アイドルテイストの作品もあれば時代劇、30年代のレトロな上海を背景にした作品もあって、さまざまなジャンルに出演しているよ。
― 最新ドラマについて教えてください。
『王的女人』というタイトルで、2011年10月に中国で放送がスタートした。有名な項羽と劉邦のストーリーを演じたんだけど、中国ではこのテーマを描いたドラマが3本、同時期に撮影されていたんだ。なので僕たちはどんなストーリー展開にするのか、どういう見せ場を作るのか、スタッフや共演者一同で何度も何度も相談した。その結果、一風変わった内容になったし、他の作品と違う切り口の作品が完成したと満足している。自信作だよ! 演じた項羽という役柄もとても気に入っている。
― ミンダオは古装がよく似合っていて、かっこいいですね!
性格も項羽にちょっと似ているよ。衝動的な面とか……そんなに怒らなくていい場面でも気持ちが高ぶって、怒りまくったことがあったよ(笑)。項羽の性格はとても好きだし、男らしくてかっこいい人物だと思う。性格を知ったら、項羽がどうしてそんなに怒りっぽいのか理解できる。彼は本当にいろんなものを背負っているので、心境がわかった気がしたな。この役を演じたことで、クレームを言われた時なんか我慢強くなったよ(笑)。
― このドラマには、(K-Oneの)Ginoも出演していますね。
そう、そう! Ginoの役は重要で難しい。歴史を知った上で演じなければいけない役。劉邦の殺害を目論む項庄という役で、刀を振り回すシーンがあったり、何を考えているのかわからない不気味さを持っている重要な役なんだ。
― 項羽と劉邦の話は有名で、見られることを楽しみにしている日本のファンも多いです。
本当にスペシャルなドラマなので、ぜひ見てください! それから有名な女帝・武則天を描いた『唐宮美人天下』というドラマも2011年に撮影した。僕は魔術師の明崇儼を演じていて、皇室の問題や事件を調査し解決するんだ。科学が発展していなかった当時は、魔術師の存在が大きくて、いろんなことを相談される。このドラマは3部構成で、中でも面白いのが3番目。僕は双子を演じていて兄は悪人、弟は善人なんだよ。二役を演じる時はどんな風にしたらいいのか、と以前から考えてきた。その思いや僕なりの表現が、このドラマで出せたと思う。2人の個性が違えば演じやすいけれど、似ていたら難しい。鏡に立って自分に話しかけるという撮影方法など初めて体験したし、自分を相手に演技をコントロールするなんて特別でしょう。見せ場を自分で計算したりして、いろんな面で斬新な表現ができたと思う。
― 二役を演じて面白かった? それとも大変でしたか?
う~ん、そうだな……一見大変そうに見えるだろうけど、自分としてはそうでもなかったっていう気持ちの方が強いかな。悩んだことはなかったし、スムーズに演じられたと思う。監督とはいろいろ話して意見や経験談を出し合って、自分を上手くコントロールできたので難しいとは感じなかったよ。
― ドラマのミンダオはもちろん素敵ですが、夏に発売したファースト写真集「Start」もドラマチックで素敵でした!
イタリアで撮影したんだけど、情熱的な中に素朴さがあって台湾によく似ている場所だと感じた。人間性も似ている。例えばフランス人はイエスかノーかはっきりしなくて、ドイツははっきりしている。イタリアは撮影する時なんか、最初はダメだと言った人がおしゃべりをしていく内に、僕が俳優だということを知ったり真面目な態度を示したりすると、「それなら撮影していいよ!」ってな風に考えが変わるんだ(笑)。そういった所が、素朴でとてもかわいく思う。台湾の人も曖昧な感じでも話している内に人情味が出てきたりするでしょう。それは僕が大好きな面。ライフスタイルも似ている所が多いと思った。建築物などはイタリアの方が美しいけどね。
― 日本のファンに写真集をアピールしてください。
僕の思いや表現したかったことが1冊の写真集になりました。作品として満足しているし、載せた写真は全部好き。風景を撮ったように見える写真にも僕がどこかに映ったりしているから、チェックしてね! 細かい所までこだわっているんだ。カッコつけたイケメン写真集ではなく、“素晴らしい写真を後世まで残したい”という気持ちで臨んだ作品です。
― イタリアの街にとてもマッチしていますね。プライベートではパリに家を買ったと報道されていましたが、ヨーロッパに魅かれる理由を教えてください。
僕を知っている人が少ない、というのが一番の理由かも。気楽に過ごせて美しい景色に囲まれて、リラックスできるんだ。中国では外出することが困難で、ごはんを食べに出かけることさえ難しい。閉店間際の時間や閉店してから開けてもらうなどして、食事をしているよ。
― では中国にいると、台湾との違いを感じたりしますか?
あまり変わらない。ほとんど感じないけど、挙げるとすれば仕事面で、作品にたくさんのジャンルがあることかな。時代劇や恋愛物、アイドルドラマなどさまざま。台湾ではそんなに幅広いジャンルの作品は作れない。
― アイドルユニット・183CLUBとして活躍していた頃から、もう5年が経ちましたね。
メンバーと一緒にドラマに出てアルバムを出して、とても楽しかった! 今でも僕たち5人は親友。プライベートではよく連絡して、飲みに行ったりしているよ。
― 30歳を過ぎましたが、結婚願望はありますか?
う~ん、どうだろう!? 意識しないこともないけれど、結婚した兄を見て父親になった姿を知ると、僕につとまるのかな……と疑問だったりする。日本人のお嫁さんをもらうことを考えようかな。
― 日本の印象を教えてください。
横浜に滞在した冬の朝、お正月が過ぎた頃で多分日曜日だったと思う。コーヒーが飲みたくて店を探していたら、公園に行き着いた。車は走らない場所でたくさんの人が歩いていたんだけど……全くうるさくなくてとても静かだった。そんな光景の中にいると、自分がパラダイスにいるような感覚になった。この世にパラダイスがあるのなら、きっとこんな感じだろう……そう思えたんだ。ひんやりとした空気が流れていて、多くの人がいるのに静寂に包まれている。でも強い生命力を感じた。その感覚は今でも覚えているし、本当に素晴らしい体験だった。日本で一番印象に残っているのは、その光景。温度や湿度、太陽の光など全てがパーフェクトでああいう状態を作り出したんだと思う。犬を連れて散歩しているなど、とにかく人が多かったけれどあんなに静かな環境になるなんて。忘れられない朝だよ。
― いいお話をありがとうございました。その状況や体験は、その1回だけですか?
秋になるとその雰囲気に近い日もあるし、気持ちいいと感じる日はあるけれど、完璧に同じ状況にはならない。貴重で特別な朝だったね。一緒にいたスタッフにも「パラダイスがあるとしたら、こんな感じだろうね」と話したんだ。また近い内に日本に行って、新鮮な気持ちを感じたいと思っています。みなさんに会える機会もあるといいですね!
(写真:ファースト写真集「Start」より)
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