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『F4 JAPAN TOUR 2008』コンサートレポート
著者: ゆめたね子   
2008年10月31日 21:37

横浜アリーナ、日本武道館、そして大阪城ホールで計7公演のコンサートを行ったF4。中華圏アーティストとして過去最大の動員数を記録し、日本での人気を見せつけてくれました。そんな彼らの、10月7日に行われた武道館コンサートレポートをお届けします。

スクリーンに映像が映し出される。南の伝説はジェリー。西はヴァネス。北がケン、そして東の伝説はヴィック。
すると四方に伸びた花道の先端で白いバルーンがドーム型に膨らみ、イントロとともに二つに割れたバルーンから4人が登場。会場からは歓声がわき起こった。

一曲目は『Waiting For You/在這裡等你』。青を基調とした衣装を着た4人が、花道をひとつひとつまわると、その度に客席からは歓声があがる。
そして『Ask For More』で彼らがセンターに集まり、そのステージがせり上がると、上からはLEDスクリーンが下りてきて4人の姿が隠された。再びスクリーンが上がるとそこには白と金の衣装に着替えた4人が! せり上がったステージで一列に並んで肩を組みながら4人が足をあげてステップを踏む。その姿が微妙にぎこちなくて、かえって微笑ましい。
続く『Can’t Help Falling In Love』では、それぞれが花道先端の小ステージへ。すると今度は小ステージのリフターがせり上がった。よりスタンド席に近づいた4人に観客からは絶叫があがっていた。

ヴァネス「皆さん! こんばんはー!」
4人「F4でーす!」
ジェリー「今日はコンサートに来てくれて本当にありがとう!」
ヴィック「みんな、元気ですか? 僕は元気です!」
ケン「F4 2008 ジャパンツアー、みんなで最高の思い出を作りましょう!」
と、4人が日本語で挨拶。そしてヴィックが「カモン! カモン!」とノリノリで音楽に合わせている間にケンとジェリーが舞台から消えてしまう。それにやっと気づいたという演技をするヴァネスとヴィック。だが「ケンちゃん、どこ、どこ?」と探しながらヴィックも舞台を下りてしまう。そして残ったヴァネスは、青山テルマの『そばにいるね』をアカペラで披露してくれた。

F4 JAPAN TOUR 2008ソロパフォーマンスのトップバッターはケン。シャツに黒のTシャツ、ジーンズ姿でタンバリンを片手に登場し、まず歌ったのは『Wake Up』。
MCでは「僕はいつも安全第一と言ってるけど、僕自身が怪我をしてしまったんだ。ごめんね」というファンを驚かす発言に一瞬会場がざわつく。実は腕を怪我していたケンだったが、そんな素振りを見せずに歌っていたため、この英語のMCでは状況がわからなかった観客もいたようだ。さらにシャツを脱ぎ、Tシャツの袖をめくり上げて両肩のタトゥーを露にすると、会場からは悲鳴のような歓声があがった。
そして『LaLaLa』ではステージ中を動き回るケン。アップテンポの曲を観客も一緒に歌い、大盛り上がりとなった。

次にダンサーとともにヴィックが登場。『モザイク/馬賽克』では襟元にファーをあしらった黒のロングコートを身にまとい、ダンサーとともに踊るヴィック。その妖艶ともいえる表情とダンスに会場からはため息があがる。
取材日だったこの日、なんとここでハプニングが! 本来ならそのまま2曲目に入るはずだったヴィックが舞台を下りてしまった。そして「ステージ機材の故障により、ライブを一時中断いたします」というアナウンスが。これには観客もびっくりし、「えーーー!?」という驚きの声。実はセンターステージのリフターが動かなくなってしまったのだ。だがそんなハプニングを感じさせる様子など全く見せずにパフォーマンスしたヴィックにも驚かされた一幕だった。
ライブは約10分ほど中断したのち再開。ヴィックの登場シーンから仕切り直しとなり、この日2回目の『モザイク/馬賽克』を歌い踊るヴィック。心なしか1回目のパフォーマンスよりも力が入っていたよう。ファンにとっては2回も観られてラッキーなハプニングだったに違いない。
そして続く『MISSING U』ではふたりの女性ダンサーが踊る中、バラの花束を持ったヴィックが情感たっぷりに歌い上げた。

ヴァネスは南側花道にグレーのスーツ姿、両手にグリーンの蛍光棒を持って登場。テクノ風にアレンジされた音楽に合わせて踊りながらセンターステージまで来ると、女性ダンサーと踊りながら『I’m not Myself/我不是自己』を歌った。間奏では「オレに合わせて」と歌い「I say TOKI! You say OH!」とかけ声をかけて会場を盛り上げていた。

そしていよいよジェリーのソロパート。女性MCが「皆さーん、こんばんはー!」と声をかける。このステージは遊園地の設定のよう。トラやキリンなどの着ぐるみも登場。するとオーバーオール姿で座っていたジェリーも立ちあがり「一緒に歌いましょう!」と声をかけて『MEMORY PIECES/記憶拼圖』を歌い出す。ステージを歩きながらトラの着ぐるみとふざけたり、おぶさったり、踊ったりする姿に会場からは「かわいい!」という声が飛んでいた。ここで女性MCによって幸運なファン一名が選ばれステージへ。ジェリーからはぬいぐるみがプレゼントされ、最後はみんなで記念撮影。ジェリーが指で字を書くジェスチャーをすると、スクリーンには、映し出された写真の上に手書きの“今日はありがとう”の文字が浮かび上がった。

『心ならずも/情非得己』のイントロが流れ、ケンとヴィックが登場。間奏でふたりがキスをするマネをしただけで、会場からは絶叫があがる。そして2番ではヴァネスとジェリーも登場。

ヴァネス「皆さん、元気ですか? 楽しいですか? すごーい!」
ジェリー「最高ですか?」
ケン「コンサート楽しんでる?」
ヴァネスとケンが舞台を下りると、ジェリーとヴィックが東と西の花道に分かれた。
ヴィック「さっきちょっとトラブルがあったけど、みんな応援してくれてありがとう。それからスタッフも僕達4人をサポートしてくれてる。皆さん、thank you very much!」

そしてみんなでWAVEをやろうと言うヴィックとジェリー。WAVEの名前は“Love Love WAVE”。
ヴィックが「ここ、スタート! せーの!」と言うと観客によるWAVEが起こる。
ふたりは「もっと! もっと!」「もう一回!」と叫びながら会場を盛り上げていた。
そしてヴィックが「次の紹介をしよう」と言うと、ジェリーがわざと声を低くして「レディース&ジェントルメン!」と叫んだだめ、会場もヴィックも大笑い。さらにジェリーが「ネチハ…あ、次は!」と日本語を間違えてしまい、会場からは再び笑いが起こっていた。そして紹介され、登場したのはヴァネス。

ヴァネスは自身が台湾から連れてきたバンドメンバー5人とともにステップを踏みながら『MaMa』をアカペラで歌い、そのままメドレー形式で『If』、『Listen to Your heart』を歌う。途中上着を脱ぎさると、会場からは「キャーッ!」という悲鳴があがっていた。

軽快な音楽とともにクラシカルな装いのダンサーが舞台に現れ、LEDスクリーンの上部まで上がったステージに黒の燕尾服姿のケンも登場。そしてケンが披露するのはタップダンス。ケンがツーッと足を滑らし、カツン!と靴音を鳴らすと、会場からは大きな拍手がわき起こった。そして『いい人/一個好人』を歌いながらダンサーとともに軽快にタップダンスを踊る。最後には男性ダンサーと抱き合い喜ぶが、彼らや女性ダンサー達が立ち去ってしまい、どうしていいかわからないという素振りのケン。そして日本語で一言「私は、いい人です」
続いてセンターステージでパーカッションとギターというシンプルな演奏で椅子に座って英語曲『Rain』を披露した。

次に現れたのはヴィック。「みんな、一緒に歌いましょう」と言って歌いだしたのはヴィックの日本語曲『WHEREVER YOU ARE』。スクリーンに歌詞が映し出され、観客と一緒に歌う。そして曲はそのまま尾崎豊の『I Love You』へと移行。ヴィックはこの曲をファンミなどで何度も歌っており、日本語曲ながら彼の18番のレパートリーではないかと思うほど堂々とした歌いっぷりだった。

南側花道に鏡台を挟んで向かい合わせに座ったヴァネスとダンサーが現れる。鏡に映っているという設定で全く同じ動きをする。立ち上がったヴァネスはダンサーとともに所せましとステージを駆け回るように踊りながら『Just One Dance』『Lucky Me』を歌い、「東京、元気ですかー!」「一緒に!」と会場をますます盛り上げる。
続けて『Do It』ではカメラマン役のダンサー達に被写体のヴァネスが撮影されるという趣向の変わったダンスを。そして「皆さん、愛してるー!」と叫び、投げキスをするとスクリーンに赤い唇が映し出された。

スクリーンにはジェリーの新しいドラマ『Starlit~曖昧な約束(仮)』の映像が流れ、ジェリーが北側花道に登場。スクリーンには“私はある人を愛していました。ずっと愛していました。そして、今も愛しています”という文字が映し出される。そしてゆっくりと歩きながら『One Meter/一公尺』を歌いあげた。
スクリーンに再びドラマの映像が流れる。ピアニスト役のジェリーが交通事故に遭い、大事な右手を怪我してしまうシーン。その時ステージ上のジェリーもまた、映像と同じように右手をおさえる演技をしている。センターステージにはグランドピアノがあり、スクリーンに映し出される映像と同じようにゆっくりとジェリーがそのピアノに向かって歩いて行く。そして歌ったのは平井堅の『瞳を閉じて』。会場からも大きな歌声が響き渡り大合唱となる。途中伴奏が消えてジェリーと会場の歌声だけになった時、この日一番の一体感を感じる瞬間となった。

F4 JAPAN TOUR 2008ケンによるバンド紹介が入り、続いて空港のアナウンスが入る。
「アテンションプリーズ、アテンションプリーズ。F4エアライン842便Taiwan to Japanにご搭乗の皆様。ただいまヴィック機長のいつもの気まぐれのため、フライトが遅れております。皆様方には大変ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ちください。また機長が行方不明のため、お見かけした方は「ヴィック機長!」と声をかけ、盛大な拍手でお迎えください。よろしくお願いいたします」
すると白い機長服にサングラスをかけたヴィックが花道に登場。『ママが言うの/媽媽説』を歌いながら軽快にダンスを踊る。そして間奏ではなんとワイヤーに吊られて空中へ。しかも空中では回転まで披露。降りて来ると今度は飛行機を模ったミニカーに乗ってステージを一周。途中、火が噴きあがる演出に「ワオ!」と驚く様子も。最後は一旦舞台を降りたと思わせ、バズーカを持ったヴィックが再び登場。空中に向かってバズーカを打つと、火花とともにスクリーンには“The End”の文字が浮かびあがった。

ケンとヴァネスが花道に飛び出すようにして現れる。ここからは、F4メンバーによるソロ曲のメドレー。まずふたりが歌ったのはヴィックの『I’m not F4/我不是F4』。ステージをぐるりと歩きながら歌い、センターステージに来ると、ハードロックにアレンジされたヴァネスの『Never Let You Go』をふたりでギターを弾きながら歌う。
続いてジェリーの『You Are My Only Persistence/你是我唯一的執著』のイントロでセンターステージに現れたのは白衣を着たジェリー…と思わせておいて、なんとヴィック。すっかり医師役に入り込んでいる様子で、歌詞に合わせて自分を抱きしめてみたり、ピンクの看護師衣装を着たダンサーに聴診器をあてようとしたりしていた。ところが途中で白衣を着た本物のジェリーが登場。看護師ダンサーたちもジェリーに駆け寄ってしまい、さらに苦悩する様子を演じ、最後はジェリーにまで聴診器をあてるヴィック。するとジェリーがポケットからバラを取り出し、ヴィックにプレゼント。それに油断したヴィックの頬にジェリーが不意打ちの愛のチュウ! バラードなのに笑いが溢れたパフォーマンスとなった。
ここでヴァネスとケンも再び加わり、メドレー最後はケンのソロ曲『LOVE IS IMPATIENT/愛不會一直等你』。F4のファーストアルバムに収録されているので、F4ファンならケンファンでなくても馴染みのある曲。サビの部分では会場からも歌声が響いていた。

そしてスクリーンにはアフロヘアにサングラスをかけたF4のダンスの先生“テツ”という人物が登場(実はヴァネス!)し、一緒にダンスをしようと呼びかけた。太鼓ゲームのようにスクリーンに流れる●印に合わせて踊るというもの。F4メンバーもそれぞれ花道の小ステージに立ち、F4コンサートグッズのペンライトを楽しそうに振っていた。ジェリーとヴァネスはスクリーンなどお構いなしというように、客席の方を向いて自分でリズムに合わせて踊り、ヴィックはたまにチラチラとスクリーンを見ては踊る。だがケンだけは完全にスクリーンに集中。必死に●印を追ってリズムを取っていた。

コンサートはいよいよ終盤へ。色違いの淡いパステルカラーのジャケットを着た4人は『I’m Always Here For You/第一時間』『Season Of Firework/煙火的季節』を2曲続けて歌い、最後のMCに。

ケン「この特別な場所で、特別な時間を一緒に過ごしてくれてありがとう。僕達にとって、ここでコンサートが開くことは一生で一番の願いでした。みんながいてくれたから、僕達の願いがかなった。ありがとう、みんな。ありがとう」
ヴィック「今日はコンサートに来てくれてありがとう。僕達はこうしてパフォーマンスすることをずっと楽しみにしていました。みんなが僕達のコンサートに来てくれてとても嬉しいです。ありがとう。」
ヴァネス「今日、ここに来てくれた皆さんに感謝します。そして僕達のコンサートをこうして支えてくれたみなさん、ありがとう。お疲れ様でした」
ジェリー「今日はコンサートに来てくれて本当にありがとうございました」

そしてラストは『Experience(Goodbye)/體驗』。しっとりと歌い上げ、4人は「ありがとう!」と叫んでいた。

アンコール一曲目は『Can’t Lose You/絶不能失去你』。東側花道に4人が揃って登場し、歌いながら一緒に花道をひとつひとつ回って観客に向かって挨拶。そこには少しでも観客に近づいて挨拶しようとする4人の姿があった。
コンサート最後の一曲はF4の原点ともいえる『流星雨』。会場とひとつになって大合唱となった。間奏ではセンターステージに集まり円陣を作るように肩を組んで抱き合う4人。そんな4人の姿に会場中のファンが感動したに違いない。そして彼らは「どうもありがとう!」「みんな最高!」と何度も挨拶していた。

再びアンコールに答えて4人が登場。「ありがとう!」「I love you!」と声をかけるメンバー。そしてヴィックは客席に向かって深々と頭を下げていた。
最後はコンサートスタッフを紹介。そしてそれぞれが「ありがとう」と言いながら花道から舞台を下りていった。

スクリーンにメンバーの姿が一人ずつ映し出される。
ジェリー「いつも応援してくださる皆様のおかげで、今日、こうしてこのステージに立つことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」
ケン「ハイ、みなさん、ケンです。今日はコンサートに来てくれてありがとう。このコンサートがみなさんのすばらしい思い出になりますように。気をつけて帰ってね」
ヴァネス「コンサートに来てくれた世界中のファンのみなさん、ありがとう。みんなの幸せを祈ってる、愛してるよ。みんな楽しんでくれたよね。Good night!」
ヴィック「今日はホントにホントに楽しかった! 皆さん、最高! またすぐに会えるよね。なぜなら・・・これは、運命」


こうしてコンサートは終了。充実したパフォーマンスで大満足のステージを見せてくれたF4。今後のF4としての活動は今のところまだ未定だが、これからの彼らの活躍もおおいに期待させてくれる感動のコンサートとなった。


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